賢い国民になろう

先日の衆議院選挙における小泉自民党の大勝利は日本人愚民化政策の成果のひとつである。ものを考えない国民を一人でも増やせば、今回のように見掛け上の格好良さだけで国民を動かすことができる。マスコミも一部の政治家を戦国武将に例えて英雄のように仕立て上げ、それに加担した。それでは、小さなパイから多くを獲得するには貧富の差を大きくすればよいという程度の知恵しかない一部の政治家や財界人の思うつぼではないか。戦争になっても誰も止められない。真っ先に戦争に出されるのは、貧しい家の若者からである。イラク派兵に権力者の息子は行ったか。戦争があっても富める者達の家族や親戚は兵役を免れるだろう。私は戦争を知らない。しかし、共感能力はある。終戦直後の映像を何度も見た。敗者である日本国民の悲しみや惨めさを考えると、将来のある子供達のためにも、絶対に戦争を起こしてはならないと切に思う。一部の人間の欲望によって多くの人間を不幸にしてはならない。そのためにも一人一人が狡猾な奴らの罠に引っ掛からぬよう深く考える習慣を持つべきである。子供達には知識を詰め込むだけではなく、ものの本質が見抜ける賢い人間に育てなければならない。それを家庭で教えるべきである。決して学校を当てにしてはならない。自分の子供が厳しい現実を生き抜いて行けるように教えてやれるのは親だけだから。守ってやれるのは親だけだから。以上、言論の自由があるうちに書いておきたかったことである。