偽計取引

偽計取引とは、虚偽の説明で顧客や投資家を欺いて利益を得ることであり、証券取引法で禁止されている。世の中の広告宣伝には顧客にとって有利なことを大きく表現し、それが成立するための条件を小さく表現しているものがある。これは一応虚偽の説明ではないので、偽計取引にはならないのかも知れないが、あたかもよく読まない者が悪いというようなやり方は、その企業の品性まで問われることになる。一時的に業績が上がっても、長くは続かない。コンプライアンスが重視される社会においては、真っ当なやり方を原則とし、それを真面目に実行することが企業の価値を高めるのである。