失敗しても諦めるな

プロジェクトは生き物である。過去に成功したからといって、次に成功するとは限らない。ユーザが変わるとプロジェクトも変わる。ユーザが変わらなくても、要件やこちらの体制が変われば、同じことが言える。プロジェクトマネージャはプロジェクトマネジメントに関する知識を持っているだけでは駄目で、プロジェクト運営過程で発生する問題の予防策と対応策を適切なタイミングで講じなければならない。放っておけば失敗の方向に向かって行くプロジェクトを如何にして成功の方向に舵取りをするかがプロジェクトマネージャの腕の見せ所である。舵取りが上手くなるには、実戦で腕を磨くしかない。もちろん机上の勉強も大事であるが、生き物を相手にする以上、実戦は欠かせない。多分何度も失敗するだろう。しかし、その失敗の経験があるからこそ、問題の予兆がわかるようになるのである。失敗は宝である。失敗から学ぶことで生き物であるプロジェクトに対応する力がつくと言っても過言でない。一度や二度の失敗で諦めてはいけない。失敗から学び、何度も挑戦する気概があれば、その人はプロジェクトマネージャとして成功するだろう。