プロマネ残酷物語

日経コンピュータ7月11日号に「プロマネ残酷物語」という特集記事が載っていた。確かにプロマネはきつい割に報われない仕事である。若い技術者がプロマネになりたがらないというのは理解できる。人や組織はコンピュータのように思い通りに動いてくれない。それに比べて設計やプログラミング等のもの作りは達成感もあって楽しい。最新の技術だって追いかけたい。私自身もいつまでももの作りをしていたいが、年齢的にも立場的にもそのようなことは言っていられない。面白くない仕事を面白くするのが自分の持ち前の良さだと自負しているので、今はプロマネのプロになろうと真剣に取り組んでいる。プロジェクトマネジメントの技術を勉強し、実践していきたい。
さて、プロマネにも技術や知識が要る。一方では実務経験も必要だ。相手にするユーザや業務、開発チームによって、計画の立て方や統制の取り方が常に異なる。極めて難しい仕事である。問題解決の連続なので、毎日くたくたに疲れるし、ストレスも大いにたまる。実務で失敗や成功を繰り返さなければ、プロマネのスキルは伸びない。実戦しかトレーニングの場が無いのだ。スキルが低い時は、大抵の場合失敗する。プロマネ初心者には失敗しても軽傷で済むような小規模のプロジェクトを担当させるべきだ。もしくはベテランプロマネの助手をさせるべきだ。そのような配慮もなく、失敗も許されないプロジェクトを任されて失敗でもしようものなら、プロマネなど二度とする気は無くなるだろう。できるプロマネを育成したければ、それなりの計画や戦略が必要である。しかし、できるプロマネに育て上げれば、その見返りは非常に大きい。是非ともプロマネの魅力作りと育成の取り組みを積極的に行なっていただきたいものである。

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