楽しい人生

楽しいことなどそうそうない。あってもすぐに飽きてしまい、いつものつまらない日常に戻ってしまう。人の心はいつも何かと比較しているから、新しい刺激を求め、次々とエスカレートしていく。欲望には切りがないので、どこかで断ち切らないと不幸な気持ちになるのは必然である。人間なので、欲望を捨てるのは不可能だが、欲望を小さくするのは可能である。大きな欲望を満たすために、それを小さな欲望に分けて、少しずつ満たしていけば、毎日が楽しくなる。すぐに結果を求めようとするから欲求不満になる。大きな欲望を満たしたければ、焦らずにじっくり取り組むべきである。でなければ、その欲望には値打ちがない。また、毎日が充実していれば、不幸について考える暇もないだろう。何が幸せかは人によって異なるが、不幸でないと思えることはひとつの幸福だと言える。