システム開発の忘れ物

システム開発で忘れられがちなものは、

  • 運用保守
  • 移行
  • ユーザー教育

である。どうしてもメインである設計と開発に目が行くので、ある程度プロジェクトが進んでから、誰かが騒ぎ出して慌てることが多い。運用によっては、システムの作りを大きく変えなければならないこともある。開発が進んでから運用を考えるようでは遅すぎる。移行も同じく、移行の方法や計画が決められていないと、移行できないデータはどうするのか、ユーザーに入力してもらうのか等、カットオーバー時の段取りができない。遅くても総合テストまでには、移行処理ができて、データが作れる状態にしておきたいものだ。ユーザー教育は、運用テストまでにやっておきたい。いずれも工数のかかる作業である。忘れてしまっては、それだけで赤字決定である。標準WBSを作っておき、見積もりの段階からチェックする習慣を持つことが防止策となる。