見積もり時の注意事項

世の中には、見積もりが甘かったせいで、赤字になったプロジェクトは山ほどある。どうすれば、見積もり精度は良くなるのだろうか。正解は知らないが、日頃心がけていることを挙げると次のようになる。
・要件定義ができていない場合はお断りする。要件定義作業支援のために委任契約を結ぶのであれば、その支援期間の工数を見積もる。
WBSを作り、どんなに小さな作業であっても、考えられる作業を漏れなく挙げ、それぞれの工数を算出する。
・概要設計や基本設計の後で再見積もりをさせてもらう条件を見積書の中に記載しておく。
・不確定要素が多ければ多いほど、多い目に工数を取り、その理由を理解してもらう。不確定要素が無くなれば、再見積もりによって工数が減る可能性があることを説明する。
・見積もり結果をいろいろな立場の人達に検証してもらう。
・高過ぎると思っても、出すのを躊躇ってはいけない。やましいことさえしていなければ、堂々と「かかるものはかかる」と言うべきだ。そこから交渉が始まる。高ければ、要件を減らしてもらおう。
・営業戦略的に価格を下げるよう指示されたら、指示した人に責任を取ってもらうこと。